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2005年09月05日

中国訪問記

今回の中国訪問は、JICAが主催する教師海外研修参加によるものでした。JICAは、海外青年協力隊やシニアボランティアの派遣を通して、国際協力を実施している独立行政法人です。ですから、出発前の事前研修時には、国際協力案件のPR事業ではないかという穿った見方をしていたいました。しかし、実際に訪問し、現地で働く協力隊員、専門家(各種技術者)、そして、現地の人々(学生さんたち)との出会いを通して、改めて「援助」や「支援」をすることとは何かということを考えさせられました。それは、 物的支援や技術移転だけでない、人材育成、次世代につながる支援を行うということ、将来的に経済や政治状況に左右されない友好関係を築くには自分に何ができるのか。そんなことを漠然と考えました。

 内蒙古大学では、日本語科の学生さんたちによるスピーチと、参加教員による日本の学校紹介を行いました。中国の大学入試は、共通試験の得点により大学が決まりますので、内蒙古大学の学生も中国全土から集まっています。それでも蒙古族の学生が多いので、彼らは、共通語(北京語)とモンゴル語の二つの言葉のハンディを乗り越えなければなりません。その上で、日本語を身につけ、自分の夢の夢に向かって勉学に励んでいるのです。彼らの生活は、一日のほとんどを学習に費やし、文系も理系も関係なくアルバイトをする間もなく学ぶことに力を入れています。なるほど、日本語の上達も早いわけです。
このような学生さんたちは国内では、比較的恵まれた存在と言えますが、とても慎ましやかな暮らしでした。3元(1元=14円)のお昼を学食ですませ、4人部屋の寮生活を送っていました。
 お昼の時には、彼らと歴史問題や反日デモについて話すことができました。ある学生さんは、「これからの両国のことを考えるために、お互いの否は認めなくてはならない、そのために、日本語が役立てたら」という話をされていました。
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 現在の中国には、日本が歩んできた女工哀史の世界から・高度経済成長・バブル期に至まですべてが同時に進行しています。その善し悪しを述べることは私にはできませんが、貧富の差が顕著になってきているのも事実です。教育に限っていえば、経済上の問題から進学をあきらめざるおえない状況も生まれています。政府は、多民族融合、地方の底上げと優秀な人材発掘のため様々な施策をとっていますが、国内すべてに同じ教育条件が整っているわけではありません。また、政府自体が、中国国内の最貧地について公開しないという難しさもあります。
私たちがこれから、どんな支援や友好関係を築いてゆくか、さらなる情報収集と、見通しが必要になると思います。
(writing 湯本 英晴)

投稿者 tsuka : 2005年09月05日 10:31

コメント

湯本さん
あなたがJICAで中国に行かれていたとは、驚きました。

投稿者 アジール : 2006年11月18日 01:47