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2005年09月05日

ミャンマー訪問報告(7月30日~8月7日)

Myanmar project 2005 report-2
 恒例の夏のミャンマー訪問は長野市から3名、松本市、駒ヶ根市からそれぞれ1名の団で、7月30日から8月7日まで訪問してきました。今回は残念ながら予定をいていた公設学校3校への訪問は教育省の許可が下りず実現できませんでした。理由は爆弾騒ぎなどのある中で、大切な子どもたちに外国人を合わせる訳にはいかないとする軍部の意向があったからだそうですが、教育省で会見したウ・ エィ ・ミィン(U Aye Myint)さんは「次回は許可できるでしょう」と約束をしてくれました。
 訪問できた僧院学校の報告を致します。どちらの学校の子どもたちも大歓迎してくれました。
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 ニャウンドウパラヒタ僧院学校(児童134名、教師6名)は今年から中学1年生の教室が増設されました。退職された男性教師の代わりを含め2人の女性教師が着任していました。今回の寄付は文房具をはじめ日本の子どもたちから送られた布絵や絵画などの他、長野市の裂織の会制作のシャンバック26個などを送ることができ大変喜ばれました。 キャンギン僧院学校(児童115名、教師4名)はこれまでグローバル教育支援センター時代にもなんども訪問した学校です。これまでに机の寄贈や敷地内の整備も行ってきました。今回訪問してみると、新たに屋根付の渡り廊下が造られており、激しく降る雨のなかでも濡れることなく教室に移動することができるようになっていました。文房具のほか布絵などを寄贈しました。

【ご協力頂いただいた学校団体】
長野市朝陽・吉田・三輪小学校、信濃町野尻湖小学校、長野市信大附属長野・東北中学校、ガールスカウト長野県第4団、広島県南方小学校、高知県伊野小学校、グローバル教育支援センター、裂織の会、NAGANOケナフの会
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 私たちと同時期にミャンマーを視察していたWFP(世界食糧計画)のジェイムス・モリス事務局長が8月5日、ミャンマー視察を終えバンコクで記者会見を行い「ミャンマーの子供たちの100人の内40人の栄養が足りていない。地方の子どもたちは80㌫が栄養不足だ」と語り、さらに、この状況が続くと1.学校への就学が続けられない。2.体力が落ちており病気にかかり安い。3.子供たちの死亡率が高くなる。非常に深刻な状況だと強く警告しています。
 今回、叶わなかった公設学校への訪問はミャンマー教育省と連絡を取りながら、なるべく早い時期に実現させたいと考えています。首都ヤンゴンで比較的貧しい人々が暮らすタケダ地区では34番小学校の他に10番小学校にも井戸がないことが分かりました。このようにミャンマーの子供たちは貧しく不足している物が沢山あります。しかし、仏教国で礼節を大切にする国情があります。かつての日本も礼節を大切にする国でした。ミャンマーの子どもたちが尊敬しているものは、お釈迦様、お釈迦様の教え、お坊さん、親、先生です。このことからも分かるように、家庭文化はとても高く羨ましいほどです。それに比べ日本の子供たちはミャンマーの子どもたちと違いお金や物が豊富でも幸せだとは思っていない。夢がなく将来にも不安を持ちながら生きている。とても心配なことだと思います。この責任は子供たちにあるのではなく私たち大人や社会にあると考えます。今回も「真の幸せ」とは何かを考えさせられる訪問になりました。子どもたちとの交流を通じて自分の人生を見直すこと、生きるということは回りの人々との関わりの中で生かされていること、それを実感できました。「命を大切にすること」「ひとを思いやる心を大切に生きていくこと」が今の日本には必要ではないかと強く感じました。
 最後に今回の支援にご協力を頂きました皆さん、ありがとうございました。
(writing 青木 正彦)

投稿者 tsuka : 2005年09月05日 11:35